【2027年4月犯収法改正予定】本人確認「ワ方式」公的個人認証サービス(JPKI)一本化へ
2027年4月に予定されている犯収法改正で注目されるのが、本人確認方法の公的個人認証サービス(JPK...
ヤマトシステム開発株式会社
マイナンバーカードの導入から10年を迎える2026年度に、次期マイナンバーカードの導入が予定されています。
 次期マイナンバーカード導入による変更はデザインだけではありません。記載情報の変更、システムの刷新、より高いセキュリティ機能や使いやすさを備えて、公証名義や発行体制などの重点的対策項目も含まれています。
 マイナンバーカードは確定申告などのオンライン申請だけではなく、民間企業でも対面・非対面(オンライン)での本人確認に多く利用されています。
 この記事では、次期マイナンバーカードの変更内容について詳しく解説し、本人確認方法の1つであるマイナンバーカードのICチップを読み取る公的個人認証サービス(JPKI)に対応したサービスを紹介します。
マイナンバーカードは国民の79.4%が保有し(2025年8月末時点)、確定申告・引越し・子育てなどのオンライン申請や、健康保険証・運転免許証として利用されています。民間企業でも銀行の口座開設やクレジットカードの新規発行やサービス申し込み時などの本人確認として対面・非対面(オンライン)で利用され、官民問わずさまざまなシーンでの利活用が進んでいます。
 2027年4月の犯収法改正により、特定事業者においては本人確認方法がマイナンバーカードのICチップを読み取る公的個人認証サービス(JPKI)へ原則一本化されます。金融機関などの特定事業者は公的個人認証サービス(JPKI)の対応準備をしておくことが重要です。
 2027年4月に犯収法改正については以下の記事で詳しく解説しています。
次期マイナンバーカードの導入時期は、2026年度を目標に計画を進めています。
 マイナンバーカードの導入から10年を迎える2026年度に、さまざまな官民の関連システムの対応などに十分考慮し、次期マイナンバーカードの導入が進められています。
2023年よりデジタル庁では次期マイナンバーカードについて検討を重ねてきました。2024年4月に第4回目の「次期個人番号カードタスクフォース 最終とりまとめ概要」を公開しました。
 重点的対策項目とその他重要論点について、以降で解説します。
マイナンバーカードの機能向上に向けて次期マイナンバーカードでは、見た目や技術でさまざまな変更がされます。重点的対策項目4点を解説します。
 次期マイナンバーカードのデザイン(イメージ)
 
 【引用元】デジタル庁(参考資料:次期個人番号カードのデザイン(イメージ))
次期マイナンバーカードの券面記載事項は、いくつかの変更が予定されています。
 氏名、生年月日、住所、顔写真は官民問わずさまざまなシーンで利活用されているため、現行のマイナンバーカードから変更なく記載されます。マイナンバー(個人番号)の記載も変更はなく、裏面に記載されます。
| 項目 | 現行のマイナンバーカード | 次期マイナンバーカード | 背景など | 
|---|---|---|---|
| 性別 | 記載あり | 記載なし | ICチップに性別の情報を記録すれば問題は生じないとの調査結果が得られたため、ICチップにのみ情報を記録 | 
| 氏名のフリガナ | 記載なし※ | 記載あり | ー | 
| 氏名のローマ字 | 記載なし※ | 記載予定 | 旅券のローマ字表記との整合性にも配慮して記載予定 | 
| 生年月日 | 記載あり(和暦) | 記載あり(西暦) | ー | 
| 臓器提供 意思表示  | 
記載あり(表面) | 記載あり(裏面) | 表示欄の追記欄の拡充の観点から、裏面の記載へ変更 | 
※発行時期によって記載あり
 券面記載事項の変更と合わせて、偽造防止対策やユニバーサルデザイン対応、視覚障害者への配慮等を踏まえて、マイナンバーカードのデザインの見直しを行います。文字の読みやすさに配慮するとともに、誰もが持ちたくなる魅力的なデザインを実現します。
現行のマイナンバーカードは電子証明書の有効期限は5年、マイナンバーカード本体の有効期限は10年です。次期マイナンバーカードでは電子証明書の有効期限をマイナンバーカード本体の有効期間にあわせて10年に延長します。前提として10年の有効期間に耐えうる強固な暗号方式に移行します。ただし、18歳未満は電子証明書、マイナンバーカード本体の有効期限ともに5年で変更ありません。
現行のマイナンバーカードでは、4つのアプリケーションが搭載され、4つの暗証番号の設定が必要になっています。(利用者証明用電子証明書暗証番号・住民基本台帳用暗証番号・券面事項入力補助用暗証番号の3つは同一の値で設定が可能)
 次期マイナンバーカードでは、アプリケーションが2つに再編され、これを基に暗証番号は2つに変更になります。
 将来的にはスマートフォンの生体認証の活用などにより、暗証番号を不要にすることを検討しています。
次期マイナンバーカードへの仕様変更後にも情報を読み取るために、多くのマイナンバーカードの発行や利用に係るJ-LISマイナンバー関係システムで改修が必要になることが見込まれています。改修内容の整合性確保や改修スケジュールの確保が必要になります。次期マイナンバーカードの対応を契機として、より効率的なシステムとJPKIシステムへの刷新を検討しています。
現行のマイナンバーカードは、有効期限の3か月前から更新申請可能で、有効期限は10回目の誕生日(18歳未満は5回目の誕生日)となっています。
 次期マイナンバーカードは、更新申請については、有効期限の1年前から可能になります。有効期限については、10回目の誕生日(18歳未満は5回目の誕生日)の1か月後へ変更され、更新期間が大幅に長くなります。
 特急発行の対象には、満1歳未満、紛失等による再交付、海外からの転入者などを加える予定です。
 また、郵便局での更新体制の整備を推進するなど、市町村の窓口負担の軽減方策についてさらに検討を進めています。
 マイナンバーカードは、対面に加え、非対面のオンラインでも偽造が難しいため確実な本人確認ができる、信頼性の高い本人確認書類であり、マイナンバーカード本体の更新については、顔写真の情報が必ず変更され、その確認を十分に行う必要があります。そのため、現在と同様に対面による厳格な本人確認を継続します。
国の保証の下に発行されていることを明確化するため、カード券面に「日本国 JAPAN」の記載を行うことを検討しています。
【引用元】【引用元】デジタル庁(次期個人番号カードタスクフォース 最終とりまとめ概要)
次期マイナンバーカードの導入に伴い、パスワードが4つから2つへ変更になり利用者の管理の手間が軽減します。もし暗証番号がロックされた場合も、PUKを使用してマイナポータルアプリで暗証番号のロック解除と暗証番号の再設定ができるようになるため、利用者の負担軽減が見込まれています。将来的にはスマートフォンの生体認証を活用が検討されているため、さらに利便性が高くなります。
 マイナンバーカードのICチップで読み取る本人確認方法の公的個人認証サービス(JPKI)については、J-LISマイナンバー関係システムの改修が見込まれています。新しい情報が届き次第こちらの記事で紹介させていただきます。
マイナンバーカードを使用した本人確認は、信頼性の高い本人確認方法です。
 本人確認方法の1つである公的個人認証サービス(JPKI)は、マイナンバーカードのICチップを読み取る本人確認方法として、現行のマイナンバーカードでも銀行の口座開設やクレジットカードの新規発行やサービス申し込み時など多くのシーンで利用されています。この方法では、マイナンバーカードに内蔵されたICチップに電子証明書が格納されており、個人の身元を確認します。これにより、オンライン上での本人確認を安全かつスムーズに利用できるようになります。書面や対面での確認方法に比べ、時間と手間を削減できます。口座開設やクレジットカードの新規発行やサービス申し込みなどの利用開始時期を早めることにつながります。
 ヤマトシステム開発では、公的個人認証サービス(JPKI)に対応した「証明書類Web取得サービス」を提供しています。公的個人認証サービス(JPKI)による本人確認のみでなく、申し込みに必要な各種書類画像も併せて取得ができます。本人確認書類や各種提出書類の画像の目視による確認作業も可能です。
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