プレスリリースをFAXで配信する方法とは?メリット・デメリットなどを解説

カテゴリ
コラム 
タグ
ペーパーレス 

ヤマトシステム開発株式会社

B!

自社のイベントや商品などに関するお知らせをメディアに取り上げてもらうため、日頃からプレスリリースを発信している企業は多いでしょう。プレスリリースを送る方法はいくつかありますが、今回はFAXで配信する手順やそのメリット・デメリットについて解説していきます。

目次

  1. プレスリリースとは?
  2. プレスリリースを記者クラブへ投げ込む場合
  3. プレスリリースをFAXで送る場合
  4. まとめ:プレスリリース配信の効率化には、FAX配信サービスの利用も検討しよう

プレスリリースとは?

プレスリリースとは、企業や組織が発表する公式文書のことを指します。
新商品の発売や新サービス、イベントや展示会の開催情報、新規事業の開始や経営などの企業情報をニュース素材としてメディアの記者が利用しやすいように資料などにまとめたものです。
企業が自社の情報をステークホルダーや社会に届ける重要な手段で、世の中に広く知ってほしい新情報を伝えるために活用されます。
元は、「プレス(press 報道機関)」と「リリース(release 発表・公開)」の言葉を組み合わせた造語が語源といわれており、言葉の通り、本来はマスコミなどのメディア向けに企業から新情報を発表する「行為」を意味していました。
現在は、企業から発表する公式文書自体が「プレスリリース(press release)」と呼ばれています。

プレスリリースを配信する手段とは

プレスリリースを配信する手段は多様化していますが、プレスリリースの配信手段には、大きく分けて5つの方法があります。

それぞれ特徴があり、配信したいニュース内容やターゲットとするメディアによって使い分けることが重要です。
このうち、メディアへ配信する手段としては以下の方法が挙げられます。

現在の主要はメール配信ですが、FAX配信もまだまだ利用されており、主要な配信手段の1つと言えるでしょう。

FAXを活用することの多い業界の傾向とは

FAXは、近年ではメールの普及により利用頻度が減少傾向にあります。しかし、依然としてメディア業界ではFAXを活用しているメディアも存在しています。
理由としては、メディアに根付いている紙文化との親和性が高い点に加え、メールと違ってウイルスに感染するリスクも低く、送信元の情報が明確なため情報の信頼性や確実性が高いことが挙げられます。
特に、FAXを活用することの多いメディアとしては、テレビや新聞などの伝統的なメディア、医療や建築、農業などの専門分野に特化しているメディア、地方のローカルメディアなどが挙げられます。
これらのメディアでは、紙の資料を重視する傾向が強く、FAXでプレスリリースを送信することで、確実な情報伝達が可能となります。

プレスリリースを記者クラブへ投げ込む場合

プレスリリースは配信サービスの利用やメディアへ連絡を取る以外に、「記者クラブへの投げ込み」を行う方法でもメディアへ届けることができます。
「投げ込み」とは広報業界の業界用語です。テレビ局や新聞社など大手メディアが中心となって構成されている記者クラブに直接プレスリリースを持ち込むことを指しており、一度に複数のメディアに情報を届けることができます。
実際、記者クラブへの投げ込みを行う場合にはどのように行うのでしょうか。

記者クラブへの投げ込みを行うには

  1. プレスリリース作成
    記者クラブへの投げ込みを行う際には、最初に投げ込みを行いたいプレスリリースの作成を行います。
    記者クラブの記者は「それぞれのテーマに応じた社会性の高い情報を求めている集まり」だということを念頭に置き、記者クラブへの投げ込みで記者から興味を持ってもらえそうな内容を意識して作成しましょう。
  2. 記者クラブへの事前確認
    プレスリリースが完成したら、次に記者クラブへ連絡を取ります。事前連絡なしで投げ込みを受け付けている記者クラブもありますが、記者クラブによって投げ込みの方法やルールが異なるため、事前に連絡を行って投げ込み方法や時間などの確認を取りましょう。その際、以下に記載する項目は確認しておくと良いでしょう。
  3. 記者クラブへ投げ込みを行う
    最後に、確認した内容を元に、記者クラブへ投げ込みを行いましょう。
    投げ込みだけを行って帰ることも可能ですが、記者がいる場合に名刺交換や詳細の説明を行うことが可能な記者クラブもあります。挨拶回りが許可されているようであれば、必要に応じて実施しましょう。

記者クラブへの投げ込みを行うメリットとは

記者クラブへの投げ込みは、一度に複数のメディアへ情報を届けることができる点にあります。また、普段は接点のない記者とも関係を持つことができるため、自社のメディアリスト外にアプローチできる可能性が広がります。
また、記者クラブごとに特定の業界に特化した情報を取材しているため、アプローチしたい業界の広報担当者にアプローチできます。記者の興味関心のある分野が定まっているため、自社の広報内容に合わせてアプローチ先を絞った効率的な広報活動が可能です。
さらに、記者クラブへの投げ込みでは、プレスリリースのコピー費用と移動費用以外にコストがかかりません。

記者クラブへの投げ込みにはデメリットもある

一見するとメリットばかりに見える記者クラブへの投げ込みですが、デメリットもあります。
記者クラブに投げ込みを行う場合には、事前連絡を行ってルールの確認や日程の調整を行い、直接記者クラブへ足を運ぶ必要があります。
プレスリリースを作成するだけでなく、事前確認や日程の調整を行って記者クラブまで足を運ぶというのは、業務上の大きな負担となってしまうでしょう。
記者クラブへの投げ込みはメリットとデメリットを十分に理解したうえで、活用することが重要です。

記者クラブへ投げ込む場合の注意点とは

記者クラブへの投げ込みはプレスリリースを多くの報道機関に同時に配信できるため、効果的な広報手段の一つですが、実施する際には、いくつかの注意点があります。

適切に記者クラブへ投げ込みを行う上で、これらの注意点を守ることが大事です。

プレスリリースをFAXで送る場合

記者クラブへの持ち込みではなく、各メディアへプレスリリースをFAXで送る場合にはどのようなメリットや注意点があるのでしょうか。FAXで送る場合についても、見ていきましょう。

FAX配信はこのような点に注意

FAX配信を行う際には、以下の点に注意する必要があります。

FAX配信を有効活用するため、注意点を意識して読みやすいFAX原稿を作成してメディアに送付しましょう。
また、最近はペーパーレス化に伴ってFAXを受け付けないメディアもあるので、その点にも注意が必要です。

FAX配信は必要なのか

そもそも、FAX配信が現在も使われているのはなぜでしょうか。
メールやSNSなどによる情報共有も盛んで、プレスリリースもメール配信が主流になりつつありますが、FAXで受け付けているメディアも依然として多く存在しています。
伝統的なメディアにFAX文化が根付いている理由としては、電子のプレスリリース文書では実際に取材を行う際に情報を書き込むことがむずかしく、会議や原稿執筆時などに手間が増える点があるようです。
また、メールなどの電子媒体の場合は開封しなければ見ることができないため、毎日、大量にプレスリリースが送られてくる記者たちは、内容を確認する際にFAXより時間や手間がかかります。
メールなどの電子媒体から配信する場合のデメリットをFAX配信によって補うことができるので、現在もFAXによるプレスリリース配信が活用とされていると考えられます。

FAX配信が活躍する場面とは

FAXは送るとすぐメディア側で受信されるため、開封の手間がないためメールよりもすぐに目に入りやすく、郵送よりも早くに届けることができます。
そのため、情報共有を迅速に行う必要がある場合や、確実に情報をメディアに届けたい場合に、FAX配信は有効な手段と言えます。 特に、重要なビジネス情報の共有などの緊急性の高い情報を迅速に共有する必要がある場合に活躍します。

FAX配信のメリットとは

プレスリリースをFAXで配信する場合のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

FAX配信のメリット

FAX配信のデメリットとは

一方で、FAX配信にもデメリットが存在しています。デメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

FAX配信のデメリット

プレスリリースをFAX配信する場合のメリットとデメリットを把握した上で、配信手段を検討することが大事です。

FAXで配信するには

FAXでプレスリリースを送る方法としては「印刷したプレスリリースを直接FAXする」、「クラウド型のFAXサービスを利用する」「プレスリリース配信サービスを利用する」の3種類が挙げられます。
FAXで送信する場合には、基本的に以下の手順で送信します。

  1. 配信先FAX番号を調べ、送付先リストを作成する
  2. プレスリリースを作成し、原稿をFAX用紙に印刷する
  3. FAXに原稿をセットし、送付先のFAX番号へ送信する

※クラウド型のFAXサービスやプレスリリース配信サービスを利用する場合には、サービスごとに操作方法や手順が違います。

FAXの送信先を調べる際には、メディア各社のホームページなどを確認するほか、「iタウンページ」での検索や「広報・マスコミハンドブック」などの冊子を利用して確認すると良いでしょう。

参照:iタウンページ

参照:広報・マスコミハンドブック

まとめ:プレスリリース配信の効率化には、FAX配信サービスの利用も検討しよう

プレスリリース配信にはさまざまな手段がありますが、その中でもFAX配信はコストを抑えながら多くのメディアに情報を届けることができる効果的な方法です。特に、地方紙や専門誌などのメディアはFAXでの情報収集を積極的に行っているため、FAX配信はリーチ力の向上に大きく貢献します。
また、記者への投げ込みなどとは違い、現地へ持ち運ぶ必要がありません。また、FAX配信時には宛名の差込印字も可能であるため、複数の記者クラブへ送付する際にも1か所ずつ送付する必要がなく、業務上の負荷も軽減されるでしょう。
FAX送信設備のない企業もあると思いますが、現在は自前のFAX回線が不要なFAX配信サービスを提供している企業もあるため、これらのサービスを利用することでFAX配信が可能です。
FAX配信を検討されている場合には、そういったサービスの利用を検討されてみてはいかがでしょうか。

ヤマトシステム開発では、一度に多くの宛先へFAXを配信することのできる「FAX送信サービス F-ネコ」を提供しています。ご利用中のFAX機やインターネットへ接続されたパソコンから、簡単かつ短時間で送信が可能です。国内ならどこでも一律の送信料金で、月額費用や初期費用はかかりません。
詳細は以下のページをご覧ください。

関連サービス

FAX送信サービス F-ネコ
ご利用中のFAX機やパソコンから複数の宛先へ一斉送信!24時間対応のヘルプデスクを完備し、安心して利用いただける環境をご用意しています。

関連記事

オフィス移転時の文書削減・デジタル化で会議室の確保

コロナ禍の収束に伴いリモートワークとオフィス勤務を使い分けるハイブリッドワークが増え、会議もオンライ...

スマートフォンなどで外出先からFAXを確認する方法とは?

外出中でもスマートフォンやパソコンでFAX受信内容を確認できる、便利なサービスがあります。パソコン、...

帳票の知識を一挙おさらい。電子化のツール導入ポイントを徹底解説!

ビジネスシーンで頻繁に使われる「帳票」という言葉ですが、その正確な役割を理解している人は意外と少ない...

2025年4月の私立学校法改正による、学校法人への影響とは

2025年4月の私立学校法改正は、学校法人に大きな影響を与えます。本記事では、改正の概要、変更点、対...

名刺OCR活用でビジネス効率化!安全かつ最適な法人名刺管理アプリ

名刺管理ツールは、名刺の情報を簡単にデジタル化し、社内で共有できる便利なツールです。OCR技術を活用...